突発性難聴(Sudden Sensorineural Hearing Loss:SSHL)は、突然片耳の聴力が低下する原因不明の疾患です。通常、数時間から数日の間に発症し、急激に聴力が失われるのが特徴です。耳鳴りや耳閉感(耳が詰まった感じ)、さらに場合によってはめまいや平衡感覚の異常も伴います。特に発症後すぐに治療を開始しないと回復が難しくなるため、「時間との戦い」ともいわれています。
突発性難聴の原因は完全には解明されていませんが、主に4つの説が有力とされています。第一に挙げられるのはウイルス感染説です。過去に感染したヘルペスウイルスや帯状疱疹ウイルスが再活性化し、内耳神経や血流にダメージを与えることで聴力が急激に低下する可能性があると考えられています。風邪やインフルエンザの後に発症するケースも多く報告されています。次に内耳循環障害説があります。内耳への血流が突然低下することで、有毛細胞(音を感知する細胞)が酸素や栄養不足に陥り、機能障害を引き起こすとされています。動脈硬化や高血圧、ストレスによる血管収縮が関与している可能性も指摘されています。さらに、自己免疫説では免疫異常によって内耳が誤って攻撃されることで炎症が生じ、聴力障害が発生するという考え方があります。最後にストレスや疲労説も挙げられており、ストレスや過労による自律神経の乱れが内耳の血流や免疫バランスを崩し、発症を引き起こすとされています。
治療方法としては、まず副腎皮質ステロイド薬の内服や点滴によるステロイド治療が第一選択肢となります。ステロイドには炎症や自己免疫反応を抑える効果があり、内耳のダメージを最小限に抑える働きがあります。ただし、この治療の効果が期待できるのは発症後1〜2週間以内が限界であり、48時間以内の治療開始が最も重要とされています。ステロイド治療と併用されることが多いのが高圧酸素療法です。内耳への酸素供給量を増やすことで血流を改善し、内耳の回復を促進する効果が期待されます。さらに血流改善薬やビタミンB12などの神経修復作用のあるビタミン剤も補助的に使用されることがあります。また、通常のステロイド治療で効果が得られなかった場合には、鼓室内ステロイド注射という方法も用いられます。これはステロイドを直接中耳に注入し、より高濃度で内耳に作用させる治療法です。
しかしながら、治療を行っても突発性難聴が回復しないケースも少なくありません。その主な理由の一つは、治療開始の遅れです。発症から48時間以上経過してから治療を開始すると、有毛細胞のダメージが回復不可能になってしまう可能性が高くなります。発症後1週間以内の治療であれば50〜60%程度の改善率が期待されますが、2週間を超えるとその回復率は10%以下まで低下します。次に、重症度の高さも治療成功の妨げになります。完全に聴力が失われたケースや、高度難聴(90dB以上)の場合は治療反応が悪く、めまいを伴う症例では内耳のダメージが深刻である可能性が高いため、回復が難しいとされています。また、動脈硬化や糖尿病、高血圧などの持病がある場合には、内耳の血流回復が妨げられ、治療効果が十分に得られないことがあります。さらに、自己免疫異常が関与している場合、標準的な治療では改善が見込めず、免疫抑制剤や長期ステロイド療法が必要になるケースもあります。
現代医学による治療がうまくいかず聴力が回復しなかった場合でも色彩治療により症状が改善した方がいらっしゃいますので色彩治療の施術についても検討されることをお勧めします。
施術でどうしても改善されない場合は、補聴器の使用が推奨されます。近年の補聴器は雑音抑制機能や指向性マイクが進化しており、快適な聞き取りが可能です。
発症時の適切な対処と、回復が困難な場合の選択肢を理解しておくことが、患者の長期的な生活の質を維持するために重要です。
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